2015年2月26日木曜日

『大福』くん(じんくん)

大福くんは TSRで生を受けたはじめてのわんこです。2013年12月 大福くんのママ おはぎちゃんをTSRでお預かりすことになり、初期医療受診のときに 彼女が妊娠中である事が判明しました。 


胎児の大きさからして最低でも5~6週目ぐらいではないかと、そしてエコーでは元気に動いてる2ワンの胎児が確認出来ました。 保護犬の出産には、かなりのリスクが伴います。 



先ずは父親が解らない事、純血では無くて違う犬種が父親の可能性も否めませんし、両親においても共に血筋が解らないだけに遺伝性の疾患を持った子が産まれる可能性があります。 

TSRでは出産を済ませたケースはなく、シュナが大好きな素人の集まりがスタートであったこともあり、どのように対応するのか、メンバー内でも出産させる、残念だが赤ちゃんは見送る、と判断がなかなかつきませんでした。

当初 大阪でお預かりしていた大福くんママのおはぎちゃんでしたが、東京のメンバーがはるばる大阪まで迎えに来てくれ、おはぎちゃんに出産に望んで頂くことになりました。

だ見ていることしかできないメンバーも不安でしたし、預かり担当のメンバーは本当に大変だったと思います。


おはぎちゃんがんばってくれました。

2014年1月12日 大福くん 産まれました。
しかし、おなかの中にいたときから個体差があったもう1わん、翌朝になっても生まれず… 朝一番で帝王切開をしてもらおうと病院に行ってエコーで見たら既に赤ちゃん自体居ませんでした。 もう1匹の小さかったワンコさんは前回の検査の時はハッキリと写っていました。 
ただ、TSRにやってくるまでのおはぎちゃんの栄養状態が悪かった事から獣医さんには厳しいかもとは言われていました。 自然の摂理で1匹でも残すために小さかった方は数日前に亡くなり吸収されたんだろうとのことでした。 

チビワンコはお兄ちゃんに命を託したのでしょうか、居ないとわかった時は本当に残念でしたが、残された大切な命を大事にお預かりしていこうと預かり担当は思ったそうです。



大福くん、産まれた翌日にはへそ天で眠る大物っぷり・・・。すくすくと大きくなりました。
お顔つきはシュナ、でも結構立派に育ちました・・・。

遠方ではありましたが、とてもありがたいお申し出を頂き、大福くんは里親様のおうちの子になりました。今ではじんくん、先輩わんこと一緒に楽しく生活してくれているようです。




じんとの生活
じんママ

我が家には既に9歳の男の子 ふく と、4歳の女の子 なな がいました。ふくは、リーダー気質の子。仲間内でも、まとめ役・仲裁役をこなし、群れを上手にまとめてくれます。そんなふくの気質を受け継いで、我が家の次期リーダーとなってくれる子を探していた時、大福君と巡り合いました。
ふくも保護犬でした。この子は、福島の被災犬です。なので、保護犬を受け入れることには、全く抵抗はありませんでした。
また、私自身、一時預かりをさせていただいていたこともあり、その中で、辛さ、悲しさ、寂しさを知っている保護された子達は、今、愛されて満たされる生活を送れることの喜びを、ストレートにぶつけて来てくれ、いじらしいぐらい慕ってくれることを、感じていました。
なので、どちらかというと、保護された子の中から探せたら、と思っておりました。

TSRを知ったきっかけは、ネットです。
我が家の旦那さんが、アレルギーを持っており、なるべく毛の抜けない犬種という事で、もともとシュナウザーを選んでいたので、今回も、シュナウザーに絞って探していました。
なので、TSRには、すぐ辿り着くことが出来ました。
募集時、我が家は応募条件の地域からは、外れており、多分無理だろうと思いました。
ただ、どうしても思いを伝えたくて、思いのたけを文章にして、応募させていただきました。その為、我が家にトライアルが決まった時は、飛び上がって喜びました。 トライアルの日が待ち遠しくてたまりませんでした。トライアルの日は、貸し切りランでお会いしました。大福君が、いつも家で一緒にいた子達も来てくれ、楽しい時間を過ごすことが出来ました。 でも、その後大福君は、初めてみんなと別れて、我が家に置いて行かれました。そんな彼は、傍から見ても、どうしようかと思うぐらい、へこんでいました。ただ、私は放っておきました。
犬には、自分で考える力があります。そして、「今」を一生懸命生きています。
なので、きっと自力で解決策を見つけてくれるだろうと、見守りながらも、放っておいたのです。最初はへこんでいた大福君も、徐々に好奇心が出て来たようで、先住ワンコのななとふくに、じゃれに行くようになりました。
ただ、ふくは子犬にじゃれられることが、あまり好きではありません。そしてななも、邪魔をされるのが嫌いです。二人とも、大福君を無視。それでも、私は見守り続けました。

大福君は、保護された子のお腹にいたワンコでした。
彼の事は、ネット内で遡ると、ママワンコのお腹にいるエコー写真にまで到達することができます。そんな彼は、たくさんのボランティアさん達に支えていただいて、生を受けました。たくさんの方々の愛情や想いが、いっぱい詰まった彼は、無邪気でめげることを知らず、腕白坊主で、素直な子でした。そんな大福君が、めげないで、じゃれつき続けたおかげで、とうとう2匹も無視し続けることが出来なくなり、怒りながらも相手をするようになってきました。 大福君の、粘り勝ち!
そんな彼が、うちの群れに加わったおかげで、少し気難しいところがあった、我が家の先住犬2匹も、だんだん巻き込まれて、変わっていきました。ただいま9歳のふくでさえ、以前より元気に遊ぶようになっていきました。
今では、大福君(我が家では「じん」です)のおかげで、賑やかで刺激ある毎日です。彼が我が家に来てくれて、本当によかったです。もちろん、3匹いることの大変さ、体力的な問題など、色々ありますが、よく言われるほど、大変ではありません。




犬は犬同士、人にはできない方法で、しっかりとしつけをしてくれます。それは人としても、見習うべきところがとても多く、私も色々勉強させてもらっています。そしてその中で、じんにも、ふくのリーダー気質が少しずつ伝わっていっているように思えます。 とにかく3匹の掛け合いは、毎日見ていても見飽きないぐらい楽しく、幸せな気持ちにしてくれます。彼らの名前通り、ワンコ達は、我が家にふくをもたらせてくれたような気がします。 「なな」「ふく」「じん」で、我が家の七福神です。
この楽しい時が、1分でも1秒でも長く続くといいなと思っています。


じんくん おにいちゃんおねぇちゃんと楽しくランですごしているお写真がブログにたくさんありました。本当に愛情いっぱいうけてすごしている様子が伝わってきました。

「犬たちのと生活」 http://wanwan.wpblog.jp/

七福神 ですものね、幸せに決まってます。素敵なレポートをありがとうございました。
これからも3わんで仲良くね、じんくん。

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